心理学でよく聞く「ナントカ効果」+α 11選
「〇〇〇〇大学の研究ではナントカ効果というものがありまして〜」
「心理学者の〇〇〇〇が〇〇〇〇年にナントカ効果というものを発表してまして〜」
という感じで某メンタリストがよく使う心理学の「ナントカ効果」
どうせ知るなら使い勝手のいい情報も一緒に抑えておきたいですよね!
というわけでナントカ効果の研究者情報まとめてみました。
バーナム効果(フォアラー効果)
誰にでも当てはまるような曖昧な内容を、自分または特定の集団だけに当てはまる内容のように思う現象
【例】
占いや性格診断などで「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは元気に振舞っていても、心の中に不安を抱えています」と言われると、「自分に当てはまる」と思ってしまう。
効果名:バーナム効果(Barnum effect)
発表:1956年
研究者:ポール・ミール(Paul E. Meehl 1920-2003)
専門:臨床心理学
国:アメリカ
機関:ミネソタ大学
学歴:ミネソタ大学 学士号 博士号
カリギュラ効果(心理的リアクタンス)
禁止されるほど、やってみたくなる現象
【例】
「過激なので見てはいけません」→ 見たくなる
「早く勉強しなさい!」→ モチベーションが削がれる
「押すなよー絶対に押すなよー」→ 押したくなる
効果名:心理的リアクタンス(theory of psychological reactance)
発表:1966年(大学院時)
研究者:ジャック・ブレーム(Jack W.Brehm 1928-2009)
専門:人格心理学・社会心理学
国:アメリカ
機関:カンザス大学 名誉教授
ザイオンス効果(単純接触効果)
接触回数が増えるほど、好意度や印象が高まるという効果
【例】
毎日挨拶されると好感をもつ
同じ広告を何度も見ると興味がわき押してしまう
効果名:単純接触効果(mere exposure effect)
発表:1968年
研究者:ロバート・ザイアンス(Robert Bolesław Zajonc 1923-2008)
専門:社会心理学
国:アメリカ
機関:スタンフォード大学 名誉教授
学歴:ミシガン大学 学士号 博士号
ツァイガルニック効果
人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象
【例】
居酒屋店員が注文を受けた時、品出しする前は注文を覚えているが品出し後には忘れる
続きはCMのあと!といって番組を途中で終わる
漫画の巻末が衝撃的な場面で終わる
効果名:ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果(Zeigarnik effect)
発表:1927年
研究者:ブリューマ・ゼイガルニク(Блюма Вульфовна Зейгарник 1901-1988)
専門:病理心理学・精神科医
国:ソビエト連邦
学歴:ベルリン大学 学士号 博士号(留学)
ピグマリオン効果(教師期待効果、ローゼンタール効果)
ある人物に対して周囲の期待が高い場合、その人物は周囲の期待通りにパフォーマンスが向上する
【例】
教師に期待されることによって成績が上がる
効果名:ピグマリオン効果(pygmalion effect)
発表:1968年(実験1964年)
研究者:ロバート・ローゼンタール(Robert Rosenthal 1933-)
国:アメリカ
機関:カリフォルニア大学リバーサイド校
学歴:カリフォルニア大学ロサンゼルス校 博士号
ゴーレム効果
ある人物に対して周囲の期待が低い場合、その人物は周囲の期待通りにパフォーマンスが低下する
【例】
監督からの期待がなくなりパフォーマンスが下がる
効果名:ゴーレム効果(Golem effect)
発表:1982年
研究者:ロバート・ローゼンタール(Robert Rosenthal 1933-)
国:アメリカ
機関:カリフォルニア大学リバーサイド校
学歴:カリフォルニア大学ロサンゼルス校 博士号
カクテルパーティ効果
たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。
【例】
ライブ会場で少し離れた友人の会話が聞き取れる
効果名:カクテルパーティー効果(cocktail-party effect)
発表:1953年
研究者:エドワード・コリン・チェリー(Edward Colin Cherry 1914-1979)
専門:認知心理学
国:アメリカ
機関:マンチェスター大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン
学歴:ノーザンプトン大学 学士号
アフォーダンス理論
物が持つ形や色、材質などが、その物自体の扱い方を説明しているという考え方
【例】
ボタンがあったら押したくなる
マグカップの取手に持つという動作を誘われる
効果名:アフォーダンス理論(affordance)
発表:1966年
研究者:ジェームズ・ギブソン(James Jerome Gibson)
専門: 知覚心理学・生物心理学
国:アメリカ
機関:コーネル大学
学歴:ノースウェスタン大学 学士号、プリンストン大学 博士号
カチッサー効果
ある働きかけによって、深く考えることなしに、ある行動を起こしてしまう心理現象
【例】
ささいな頼み事をする場合、「○○してもらえますか?」と言うよりも「○○なので、○○してもらえますか?」と理由をつけると承諾されやすい。
「コピーをとらなければいけないので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」のような一見理由になっていない、こじつけでも承諾される。
効果名:カチッサー効果(Automaticity)
発表:1978年
研究者:エレン・ランガー(Ellen J. Langer)
専門:臨床心理学・社会心理学
国:アメリカ
機関:ハーバード大学
学歴:ニューヨーク大学 学士号、イェール大学 博士号
ハロー効果(光背効果、ハローエラー)
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象(正の性質)
【例】
外見のいい人が信頼できると感じてしまう
1つ良いところを見つけると全部良く見える
専門家が専門以外のことについても権威があると感じてしまう
効果名:ハロー効果(halo effect)
発表:1920年
研究者:エドワード・ソーンダイク(Edward L. Thorndike 1874-1949)
国:アメリカ
学歴:ウェズリアン大学 学士号、ハーバード大学 修士号、コロンビア大学 博士号
教育心理学の父
ホーン効果
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象(負の性質)
【例】
外見の悪い人は信用できないと感じてしまう
1つ悪いところを見つけると全部悪く見える
効果名:ハロー効果(halo effect)
発表:1920年
研究者:エドワード・ソーンダイク(Edward L. Thorndike 1874-1949)
国:アメリカ
学歴:ウェズリアン大学 学士号、ハーバード大学 修士号、コロンビア大学 博士号
教育心理学の父
まとめ
- ナントカ効果+α情報で権威性を付与
いかがだったでしょうか?
個人的には「アフォーダンス理論」はユーザーインターフェースとも関係の深い理論なので覚えておきたいなと思っています。